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乃愛「よっ…て、ないっ！！」

矢野「酔ってるよ」

乃愛「…ない、酔って、ない…」

矢野「…」


ろれつが回らないし
乃愛は完全に酔っ払っていた

こんな状態でセックスしても虚しいだけ
するならちゃんと気持ちを伝えて
受け入れてもらえた時に
したかった

強がりかもしれない
だけど…


矢野「ほらっ、服直して」

乃愛「…」


信念としてこれだけは譲れなかった


乃愛「…」

矢野「あれっ、乃愛？」

乃愛「…すぅ」

矢野「寝てる、人の気もしらないで」

乃愛「…」


いつの間にか
乃愛は眠ってしまっていた

矢野は名残惜しげに乃愛を抱きしめると
着物を着せ起こさないよう優しく
寝かせてあげた


矢野「おやすみ、乃愛…」

乃愛「…」