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ノーパン喫茶

第14章 チョコの行方



矢野「…お疲れ様でした…」

乃愛「矢野君」

矢野「…」

乃愛「矢野君、良かったらこれっ」


そう言って差し出したのはチョコだった
お客さんにあげてた物とは違う
箱入り高級チョコ

まるで本命チョコのよう
絶対違うが…


矢野「いいの?」

乃愛「うんっ、日頃お世話になってるし
あと遅くなったけど復活のお祝い」

矢野「復活?」

乃愛「色々あったけど、また戻って来て
くれたでしょう?だから」

矢野「…」

乃愛「嬉しかったんだよ、本当に」

矢野「…ありがとう」


日頃、お世話になっている感謝の気持ち
そして再び店に復帰したお祝い
完全なる義理チョコだ
悲しいが…


矢野「…あのさ」

乃愛「?」

矢野「店長には渡したの?チョコ…」

乃愛「あ、店長には…」

矢野「渡さないわけないか…」

乃愛「…実は、店長には渡してないの…
前に断られちゃって、それ以来渡してな
い…」

矢野「あ…そうなんだ…」

乃愛「ぅんっ…」


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