ノーパン喫茶
第16章 四年分のプレゼント
矢野「…」
中身が崩れないよう
大事に持ち店へ向かった矢野
店の前では時間前にも関わらず乃愛が待っていた
乃愛「…」
矢野「乃愛!!」
乃愛「矢野君、おはよう」
矢野「おはよう、もう来てたんだ」
乃愛「うんっ、買い物してそのまま来た
から、それで用事って何?」
矢野「うんっ…」
乃愛「?」
この誕生日プレゼント
乃愛は喜んでくれるだろうか
気持ち悪がられたり重いって思われない
だろうか…
矢野「…」
乃愛「矢野君?」
矢野「…っ、これなんだけど…」
乃愛「これは?」
矢野「プレゼント、今日、乃愛の誕生日
だから…」
乃愛「そんないいのに」
矢野「ケーキなんだ、手作りの…」
乃愛「手作り!?」
矢野が用意した物
それは手作りのケーキだった
料理本を片手に土台、スポンジから作り
焦がしたり生焼けだったり何回も
失敗しながら作り上げた
誕生日ケーキ
矢野「気に入ってもらえればいいんだけ
ど…」
乃愛「…」
果たして受け取ってもらえるのか…