ノーパン喫茶
第16章 四年分のプレゼント
矢野「…」
乃愛「わかった、いいよ」
矢野「いいの?」
乃愛「うんっ、その日は予定入れないよ
うにしとく」
矢野「ありがとう!!」
乃愛「…」
8月26日
まだ先の事だったが
乃愛とのデートを取り付けた矢野
とりあえず一歩前進
乃愛「…」
店長「乃愛さん、お待たせしました」
乃愛「店長!!」
店長「さっ、行きましょうか」
乃愛「はいっ」
矢野「…」
完全に目が合った
互いの存在に気づいたのに
店長は矢野に声をかける事なく乃愛を
連れて行った
乃愛「どこに行くんですか?」
店長「それは着いてからのお楽しみです
きっと驚きますよ」
乃愛「どこだろう、楽しみ」
店長「…フッ(笑)」
矢野「…」
見せつけるように
店長は乃愛の腰に腕を回し
学生では到底買えない、乗りこなせない
高級車に乗り込み夜の街へと
消えていった