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矢野「乃愛、ああでも荷物が…」


乃愛を追いかけたい
だけど荷物を残しては行けず
矢野は急いで荷物を部屋まで運び込み
ロビーへ戻った


矢野「ハァハァ…！？」

乃愛「…」

矢野「乃愛？」


ロビーに向かうと
何故か乃愛が一人で立っていた
てっきり店長と合流し二人で出かけたと
思ったが…


乃愛「…」

矢野「乃愛、忘れ物は？」

乃愛「忘れ物？ああ、うんっ…」

矢野「？」


その場から動かず
店長と合流すらしていなかった
てっきり店長を見失ったのかと思いきや
ロビーには変わらず
店長がいた

そしてその隣には…


矢野「誰だろう、あの女の人…」

乃愛「店長の元カノ」

矢野「えっ！？」

乃愛「…」

矢野「でも、人違いじゃ…」

乃愛「私が働き始めた時に彼女ですって
わざと自己紹介してきた女だから覚えて
る、間違いない」

矢野「…」

乃愛「でも、それからすぐフラれたらし
いけど」

矢野「店長が？」

乃愛「女がに決まってるでしょう」

矢野「そ、そうなんだ…」

乃愛「…」