【参加型小説・連鎖の尻尾】
第12章 “丞洪寺”と“古浄流神社”
「――――白馬…お前…アレが見えるのか?」
「はい?アレって――――猫が…白蛇の後でシャーシャー怒ってる?やつですか?」
白馬は窓の外で白蛇と黒猫が霧に向かって怒っているように見えていた。
「おい――――アレって…【水神が白馬の猫を守りながら、霊獣を威嚇してないか?しかも…お前の猫、尻尾が二又になってる!】」
ペガサスは窓を覗きながら襲いかかる霊獣から猫を守る白蛇を“水神”だと思った。
「は?お二人とも――――水神様が見えているんですか?」
どうやら、神主は見えていないらしく、キョロキョロと窓の外を見ようとする。
「へ?――――えっ、神主さんって、アレが見えてないんすか?嘘っ!マジで!俺?見えてるっす!」
白馬は初めての光景に興奮ぎみだった!