【参加型小説・連鎖の尻尾】
第15章 邪神と純鬼
「――――白馬…」
「煌太――――…」
“銀玄”の唸り声は白蛇の尻尾から抜け出した煌太の耳に響いた――――…
「白馬……どうなってるんだ?」
「――――?…見えないのか?」
辺り一面の結界が解け――――…煌太には声だけしか聞き取れない…
キョロキョロと辺りを見渡すが――――…何も見えず…唸り声に怯え、白馬にしがみつく。
「――――“銀玄”と“銅玄”が…灰になる…ところだ」
「?…三郎……は…」
白馬は「行かないで――――」と、泣きながら手を伸ばす姿を凝視できず…目を反らす。
(グッァァァォァァ!ギャァォォァァォォ!)
そして、徐々に灰になる“銀玄”は、更に唸り――――…抱きつく“銅玄”に襲い掛かった!
「“銀玄”――――!!」
側にいたペガサスだったが、襲い掛かっる“銀玄”の行動が読めず――――出遅れる!
(兄様!!!)
――――ドンッ!ギリギリ…ブッッチ!
しかし、“銀玄”の行動は全く――――別のものだった!
抱きつく“銅玄”を突き飛ばし…自分と繋がっている呪いの縁(えにし)を力ずくで引きちぎったのだ!
(兄様――――?!兄様!)
(“銀”――――!)