【参加型小説・連鎖の尻尾】
第19章 番外編・ペガサスの秘密?!
産まれてすぐの記憶なんて――――…覚えている方がおかしい…。
しかし、俺は産着にくるまれ…
本堂へと続く道をゆっくりと…母ではない難いのいい老人に連れられ運ばれていく…
曾祖父だと…今は理解できるが…
その時の俺は…その老人の腕の中で、連れていかれる恐怖に泣いていた。
「鬼が宿るとは――――…なんの因果かのぉ…」
そう言うと、老人は俺を仏の座へ置くと…お経を読み上げながら…――――…牙を抜いた。
あまりの痛さに俺は、ありったけの声を出し泣き叫んだ。
しかし、傷口はあっという間にふさがり…俺の鳴き声もピタリと止むこととなる。
その牙は………封印の奥の間にある?かもしれない。
ひい祖父さんは…何かを知っているみたいだったが――――…。
俺のこの力と記憶――――そして、ひい祖父さんの言う「因果」…ってなんだろうか…
俺は、久しぶりに実家に帰ることにした。