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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第20章 番外編・あつまれ獣の庭


(に、しても――――琴殿は霊獣なのに…名前を授かるとは…つけたのは鬼のあやつかえ?)


(バウ、バウウウ――――バウウ)


高田の膝の上でエーンエーン泣くウサギを、微笑まし見つめるカムイが白蛇に首肯く。


(もしや――――よき、こと、かな…と掛けているとかでは、無かろうなぁ…オヤジギャグと…言うのだろ?それ――――は…)



(にゃ~…プププ)
(ピッ…ピピピ…)


(――――――――バゥ…)


猫又と鳥が笑うと…カムイはばつの悪そうな声で…(そうだ…)と、呟いた。


(ハハハ、“よき”“こと”“かな“とはまるで三姉妹じゃのぉ~、小さくて、可愛いのぉ~)


(小さいって、!笑うなぁ~!琴は、よきちゃんかなちゃんが成長したら!一緒に大きくなるんだもん!へ、蛇なんか怖く無くなるもん!)


プルプル震えてキーキー言う姿はただただ可愛い!



まだ、子供ではあるが――――霊獣仲間が増えてペガサスの実家の縁側は再び賑やかになった。









――――たが、皆は知らなかった…



キーキー騒がしい気ぐらいの高いこのウサギが何の種類かを――――…



【完】






「さっき、客間にいた双子――――霊獣連れてましたね?」


「あぁ、アイツらには見えてないし…教えてないけど――――“琴”って名付けたんだよ~!可愛いよなぁ~!まだ、子供でお子ちゃまだけどあの双子の成長と共に大きくなるだろ?」



「は?ペガサスさん――――あれ…“ピグミーラビット”で…あれ以上大きくならいっすよ?世界最小のウサギっすからね!」



「へぇ~――――知らんかった」



(――――――――バウウ…)




この会話に唖然とする…カムイだった。



――――バウゥゥ…(琴に…言えない……大きくならないって…言えない!)




ちゃんちゃん♪

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