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Happiness day

第4章 A・RA・SHI

今日は嵐がCDデビューして丸20年

翔とふたりで先月発売になったビデオクリップ集を鑑賞しながらのお祝い

「凄げぇなぁ…20年だって
『A・RA・SHI』が発売された日に生まれた子が20歳になっちゃったよ」

「俺たちにとっては楽曲が子供みたいなものだから
俺たちの長男も20歳ってことだよね」

「おー、なるほどな
さすが翔、良いこと言う」

「ありがとっ」

「でも、そうなると俺たち子沢山だな」

「ふふっ、そういうことだね…
あっ!『Monster』」

俺のドラマの主題歌だった『Monster』のPVが流れ出した

「俺これ好きだなぁ…
あ、『truth』も好きだけどね」

目をキラキラさせて語る翔

翔がその2つ推しなのは知ってる
もちろん理由も…

俺がカッコいいからなんだと
ほんと可愛い嫁だよ

「ねぇ、智くんはどれが好き?」

「ん〜」

翔がカッコいいやつも沢山あって選びきれない

「好きなのはすぐに出ないけど
気に入らないのならすぐ出るな…」

「えっ⁈気に入らないのなんてあるの?」

「ある。歌が嫌いなんじゃないぞ?
PVが気に入らないだけ」

「へぇ、どれ?」

「『アオゾラペダル』」

「なんで?」

「お前が女に告られてるから」

そう言うと翔はちょっと驚いた顔をしたあと嬉しそうに微笑んだ

「ふふっ、智くんヤキモチ?」

「そうだよ!」

「でも俺もあまり好きじゃないかな」

「なんでだよ」

翔が主役と言ってもいいPV
嫌う理由なんかないだろ

「…智くんと相葉くんがキスしそうになってるから…」

翔が頬を薄っすらとピンクに染める

「お前だってヤキモチ妬いてるじゃねぇか
ヤキモチなんか妬かなくても
キスなんていくらでもしてやるぞ?」

「うん、して♪」

目を閉じて少し顎を上げる翔
ホント可愛すぎる嫁だよ…

「キスだけじゃなく子作りもすっか」

翔をラグの上に横たえた

「…バカ♡」

こうして20年目の夜が更けていった…


〈おわり♡〉

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