テキストサイズ

Happiness day

第6章 Hung up on

「しょお?しょおくん?しょおちゃ〜ん」

今日は『嵐にしやがれ』正月スペシャルの収録があったんだけど
その収録が終わってから…イヤ、収録途中から翔くんのご機嫌がななめ

家に帰ってきてからも言葉を交わす事なく
キッチンへと入って行った

「翔くん?何か作るの?手伝おうか?」

お世辞にも料理が上手とは言えない翔くんが何か作るのなら手伝わないと
とんでもない物を食わされることになる

「智くんは相葉くんと楽しく料理してればいいんじゃない?」

「へ?」

「大野丸…メンバーの中では最初に乗りたかったのに…」

「え?なに?ヤキモチ?」

「違うよっ!ただ、綺麗な日の出をふたりで見れていいな、とか
コーヒーが上手く淹れられなくても楽しそうだな、とか
なんで何度も抱き合ってんだよ!とか
思っただけだよ」

だからそれをヤキモチと言うのでは…
 
でも今それを指摘したら絶対キレる…

翔くんが何かをトースターに入れタイマーを回す

トースターで焼くくらいなら翔くんにも出来ると思うけど
念のため中を確認…

「あ…やきもち…」

「だからっ!違うってば!」

「いや、これ…焼き餅…」

トースターの中を指差す

「あ…」

翔くんの顔が紅く染まる

「やだ…俺…共食い…」

この場合、共食いとは言わないだろうけど
ヤキモチ妬いてたのは自分で認めたね

真っ赤な顔した翔くんをギュッと抱きしめた

「お雑煮作ろっか…一緒に」

腕の中で小さく首を縦に振る翔くん

「鯛…入れてくれる?」

「ごめん、鯛は無いから入れてあげられないや…
その代わり愛はたっぷり入れてあげる」

「うんっ」

愛情がたっぷり入ったお雑煮を食べ
ご機嫌が直った翔くんと仲良く就寝…


「相葉ちゃんと出会えたことはしあわせだけど
翔くんと出会えたことはもっとしあわせだからね」

隣で眠る翔くんの耳元で囁くと
翔くんの寝顔に満足そうな笑顔が浮かんだ

《おわり♡》

ストーリーメニュー

TOPTOPへ