
若葉
第1章 文化祭
『なんで、あんなのがいいんだ?』
『翔君…前にも言ったじゃんよ…』
夕日が暮れる生徒会室。
文化祭の片付けの中、2人きりで生徒会の仕事をしていた。
生徒会長の翔君は、こんな日まで仕事がたくさんあり、自分も手伝いで作業していた。
見なくてもわかる。
強い視線。
『好き…なのか?松本が』
『嫌いな人とは付き合わないよ』
『答えになってない』
『…今日の翔君はやたらと絡むなぁ』
笑いながら答えたのが気にくわないのか、音を立てて席を離れた。
『智君…』
『なぁに?』
背後から声がした。
『ん…⁈』
強く抱きしめられていた。
『翔君?…んっ⁈』
顎をつかまれ、上をむいたと思ったら、そのまま唇が重なった。
生温かい感触。
突然の事に抵抗できず、歯の間を割って舌を絡めとられる。
大胆になる舌の動きに、我にかえる。
『やっ、やだよ!』
離れた唇。
抵抗するが、掴まれた腕は振り解けず、そのまま椅子から立たされる。
壁際まで押され、冷んやりした感触を背中に感じた。
『翔君…どうしたの?』
不安と恐怖で笑顔がひきつる。
『松本とはするんだろ?』
『なに…を?』
『sex』
『⁈』
伸びてきた手に、とっさに目をつむる。
叩かれると感じた衝撃はなく、頬に優しく触れてきた。
近づく顔は、自分の横を通り過ぎ耳元で囁く。
『俺ともしよ』
『⁈』
腕をつかまれる。
『いっ…痛い』
『智君が逃げるから』
『翔君、やめよう』
『なんで?松本はいいのに俺はダメなの?』
優しい声だった。
だが、拒否を許さない。
諦めるため目を閉じる。
薄暗い部屋の中
また罪が増えていく
天国は遠いな…
『翔君…前にも言ったじゃんよ…』
夕日が暮れる生徒会室。
文化祭の片付けの中、2人きりで生徒会の仕事をしていた。
生徒会長の翔君は、こんな日まで仕事がたくさんあり、自分も手伝いで作業していた。
見なくてもわかる。
強い視線。
『好き…なのか?松本が』
『嫌いな人とは付き合わないよ』
『答えになってない』
『…今日の翔君はやたらと絡むなぁ』
笑いながら答えたのが気にくわないのか、音を立てて席を離れた。
『智君…』
『なぁに?』
背後から声がした。
『ん…⁈』
強く抱きしめられていた。
『翔君?…んっ⁈』
顎をつかまれ、上をむいたと思ったら、そのまま唇が重なった。
生温かい感触。
突然の事に抵抗できず、歯の間を割って舌を絡めとられる。
大胆になる舌の動きに、我にかえる。
『やっ、やだよ!』
離れた唇。
抵抗するが、掴まれた腕は振り解けず、そのまま椅子から立たされる。
壁際まで押され、冷んやりした感触を背中に感じた。
『翔君…どうしたの?』
不安と恐怖で笑顔がひきつる。
『松本とはするんだろ?』
『なに…を?』
『sex』
『⁈』
伸びてきた手に、とっさに目をつむる。
叩かれると感じた衝撃はなく、頬に優しく触れてきた。
近づく顔は、自分の横を通り過ぎ耳元で囁く。
『俺ともしよ』
『⁈』
腕をつかまれる。
『いっ…痛い』
『智君が逃げるから』
『翔君、やめよう』
『なんで?松本はいいのに俺はダメなの?』
優しい声だった。
だが、拒否を許さない。
諦めるため目を閉じる。
薄暗い部屋の中
また罪が増えていく
天国は遠いな…
