無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

届いているメッセージを順番に確認していった。直接、連絡先を入力している人もいれば、明らかに冷やかしのようなメッセージもあった。また、あんなをサクラだと決めつけているようなメッセージも届いていた。登録したサイトは女性は無料だったが、おそらく男性は有料なのだろう。

誰でもいいからセックスしたい気分だったが、さすがに直接、連絡先を入力している人に連絡するのは怖い。有料なら、お金もかかるだろうし気持ちはわからなくもないのだが…

そんな中、年下の男の子だったが、写メを載せて送ってきたメッセージがあった。写メを見る限りジャニーズ系のイケメンだった。

『はじめまして、20歳の大学生で勇気といいます。年上のお姉さんが大好きです。よかったら返事ください。』

あんなは、その男の子にメッセージを送った。すぐさまメッセージが返ってくる。しばらくメッセージのやり取りをしてから、写メを送った。過去に撮ったものだったが、S男に初めて送った顔の写メと一緒な写メだった。

勇気は、その写メを見て気に入ってくれた。それからLINEに切り替えてメッセージのやり取りした。しばらくすると急にLINE電話が鳴った。

「もしもし…」

周りに人がいたのもあって困惑したが、小声で応答する。

「あっ、あんなさん？はじめまして勇気です。よろしくねー」

話し方は軽い感じだったが、声は落ち着いていて年齢よりも上に感じた。

「今、外だし周りに人が多いから、あんまり大きな声で話せないんだけど大丈夫？」

あんなはボソボソと話す。

「うん、大丈夫だよー。あんなさん、エッチ好きなんだ？」

「う、うん…」

「だよね？じゃなきゃ出会い系サイトに、あんな投稿しないよねー？」

「そ、そんなこと…」

「あれれ？もしかして周りに人が多いから素直になれないでいるのー？俺とエッチしたいんでしょ？」

「う、うん…したい…」

「何をしたいの？ハッキリ言ってくんなきゃ、わかんないよ？」

「で、でも…周りに人がいるし…」

「関係ないでしょ？いっぱい気持ちよくなりたいんでしょ？」

「う、うん…ゆ、勇気くんと…エッチしたい…」

まさか年下の男の子から言葉で責められるとは思ってもみなかった。あんなは周りに人がいる中で羞恥心を煽られ身体を熱くした。

それから待ち合わせをして、待ち合わせ場所へと迎った。