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ダブル不倫

第15章 不思議な女性

「はい……お待ちどうさま……」

 コトっと静かにコーヒーカップが置かれた。

 湯気の中で琥珀色が白いカップの中で揺れる。

 ――とてもキレイ……。

 奈々葉は、ふう……っと湯気を払ってから、琥珀色をひと口啜り、喉に流し込む。

「ああ、美味しい……」

 奈々葉の身体に滞っていた血液が流れ始めたようだった。



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