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ヌードモデルと記憶のショーツ

第4章 画学生とモデルの関係は良好ですか?

「ああ、ああ、ううん」

まるで神聖なものであるかのようにショーツは脱がされないまま、
ベッドに仰向けに横たえられ、裸体に愛撫が加えられた。

優しく揉まれる乳房。すでに乳首は起きている。
本当に真美の乳房は見るだけだったのか。触らせてもらえなかったのか。

これは時間を埋めていく愛撫なのかもしれない。

私は身代わりとして利用されていることになるが、それでよかった。

真美だって、結ばれなかったことを悲しんでいるに違いない。
裸を見せる喜び、処女を与える幸せを逃したのだから。

そして私は、二人の純情に乗っかって快楽を享受している。
本当の悪人なのだ。

悪人は悪人らしく、辱しめてほしい。

最愛の清純な恋人になりすまし、肌を露わにすることを喜ぶ淫乱な私を罰してほしい。

全裸にされないということが、私にとってはすでに罰なのだろう。

この頼りない布が体のごく一部を隠しているうちは、頭の片隅から羞恥という名の理性が消えない。

もし全裸にされないままで達するようなことがあれば、すなわち理性の敗北なのだ。

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