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死角関係~女3男1の四角関係~

第9章 私は男を見る目があった!!

背の高い翔馬が徳井先生を見下ろし
今にもキスをしてしまいそうな
顔の距離感。

翔馬は子供をあやすように
徳井先生の頭を撫で
近くにある椅子に二人で腰掛けた。

私も二人に見つからないよう
真後ろの椅子に腰掛ける。

二人の会話は、もろに聞こえる。


「翔馬は絶対に来てくれると思ってたッ」


これ…本当に徳井先生から発せられた声?

甘ったるい女の子のような声で
別人のよう。


「友紀とケジメをつけようと思って」


徳井先生…

“とものり”と、唯一下の名前で
呼ぶことが出来たのは
翔馬だったんだね。

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