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僕はアノ音を聞いてしまった。

第7章 夏休みの終わりに

 恭子の透明な肌の脚の間には、一筋の溝が見えた。少し前に淳也が指を這わせたせいか透明な蜜が溢れている。唇のようになだらかに隆起したその右側に小さなホクロがあった。それは淳也が小学生のころ見たそれと同じだった。
 
「ノダキョー、ホクロ……」
 
 恭子がクスリと笑った。
 
 淳也は唇でホクロを啄み、溝に沿ってふつふつと溢れる蜜を舐め取ってゆく。
 
「ああ、んんっ……」
 
 恭子の小さな花の蕾が息づくように解ける。ゆっくり膨らみピンク色の花びらがめくれる。下の方に見える赤味がかった窄みが小さく息づくそこに淳也は指を這わせた。
 
「いやっ……いやん……」

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