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風に吹かれて

第19章 果てない空

最近、生活が落ちついてきたなぁ、と感じている。
コロナ禍のこの時期に?(;^ω^)ダヨネ~

あくまで私の場合だが、元をたどれば出発点は東日本大震災だった。
あれから、長い時間をかけて人生の棚卸をしてきた。

要るもの・要らないもの。
心地良いもの・そうでないもの。
大切に感じるもの・実は害になっていたもの。

それらを一つ一つ見極めて来て。
「あり・なし」の判断が、自分の中心からしっかり出来るようになってきた気がする。

と、断捨離なんかをしてると感じる。

単純な話、「これはもういーや」と手放せるものが結構あって、スッキリしてきた自分が気持ち良いんだな(笑)。



一つ一つは些細なことだ。

青君、お山、5人のこと。
これは当然、生活の中でなくてはならない「あり」なんだけど。
公式以外のネット記事や憶測の噂話は「なし」。

彼らについて書いていらっしゃるSNS巡りも。
「あり」なんだけど、他メンを下げたり、事務所内部の勢力争いや陰謀説を語ってるなら「なし」。

妄想のお話もそう。
どんなに人気がある書き手さんのお部屋でも、作品として楽しめないものや、自分の好みに合わないものは「なし」。

何となく習慣で続けてきたモロモロが整理されてきた。



で、断ち、捨て、離れてみると、別に何も不自由しないことに気づく。
今までそれらに費やして来た時間が、もっと別のことに使えるようになった。

要るものを管理、メンテナンスして。
心地良いものを選んで自分の周りに置き。
大切なものが傷つかないように、丁寧に扱う暮らし。

よく着るシャツのボタンが取れて、その日のうちに直せたとき、今の生活が有難いなぁ…とシミジミ思った。



地震の後、転職したんだけど。
もうバリバリ働くのは「なし」にしようと思った。
出張、会議、数字、スタッフの管理、腹の探り合い。
もう要らないと思った。

そこから転職を繰り返し、「あり」→「なしよりのあり」→「なし」まで実に9年。

彼の存在と彼らの歌に支えられた。

私の場合は仕事だったが、これが夫婦関係だったり、家族や地域との関係だった人もいるだろう。
震災をきっかけに、自分を損なう生き方を変えようと、腐れ縁を解消した人を沢山知っている。

大きな禍は勿論起こらない方が良いけれど、悪いことばかりじゃない。

そう思う。

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