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同居人は教えたがりな奉仕者

第3章 普段聞かないこと

「ほい、焼けたぞ」

フライパンから焼きたての餃子を皿に盛り付ければ、拓海が感動の声を洩らした。

「すげ。羽根つきパリパリじゃん」

「もうそろそろ唐揚げもいいんじゃね?」

トースターの中で、鳥唐揚げがじゅわじゅわ油を染み出させてる。

フライパンの代わりに鍋に火をつける。

中には水と、豆腐がまるまる一丁。

拓海に唐揚げを取り出してもらっている間に、厚みの薄いおにぎりを4つ作る。

そのうちに電子レンジが出来上がりのコール音を鳴らした。

「順調順調♪」

レンジの扉を開けると、バターと醤油の香ばしい匂いがひろがる。

「何それ!?」

「玉ねぎ。レンジで蒸し煮したやつ」

出来上がった順に拓海にテーブルに運ばせて、その間にタレをつくる。

合わせたタレを電子レンジで加熱する。

その間にアルミホイルにおにぎりを乗せて、トースターにぶちこんで、適当にタイマーをかけた。

あとは勝手に焼いてくれるだろ。

じゃあこれでラストだ。

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