えっちな妄想叶える屋さん
第1章 出会い
「—— イクッ…!!」
ハァハァ……
息を切らしながら私はティッシュで
べちょべちょに濡れてしまった
自分のおまたを拭いた。
ベッドの上で行う日課。
大学1年生の私、前島 桃(まえしま もも)は
毎日ひとりでオナニーをしている。
「ぁ〜、彼氏欲しいなあ…。
エッチ……してみたい。」
大学に入ってからもう3ヶ月経つのに、
これといった出会いもなくって彼氏もいない。
高校生の時に彼氏はいたがキス止まりで
別れてしまった為、まだエッチをしたことがない。
毎日オナニーをしているけど
ひとりで気持ち良くなるのには
同じ毎日の繰り返しで飽きてしまっていた。
——カチカチ
『エッチ 妄想 叶えてくれる 』
そんなワードやらをケータイで入力してみた。
そんな都合良い話しないよなあ……
えっちなこと、されてみたい……
あまり多くない検索結果を
スクロールして順番に見ていくと、
何か引っかかるサイトがあった。
" 貴女のえっちな妄想叶えます "
——嘘くさいなあ。
そう思いつつもクリックしてみる。