テキストサイズ

介護のお仕事

第1章 入浴介助 彩乃

今日から老人ホームで実習だ~。朝礼に出席すると僕の紹介があり、一言挨拶をした。見渡してみると、見事に女性の介護員しかいない。

朝礼が終ると、最初の仕事はオムツ交換だが、初日の今日は、その間広間で休んでいるお年寄りとお話をしたりしてコミュニケーションをとるように指示される。介護では、これも大切な仕事だ。

午前10時 彩乃が僕のところに来た。

「小林君だよね。私、加藤彩乃!これからお風呂の介助するからお願いね。お風呂は、短パンとTシャツでやるけど持ってきてる?」

と聞かれ、「はい」と答えると、「じゃー、直ぐに着替えて、お風呂場へ来てね!」彩乃はそう言うと、自分も更衣室へ向かった。

着替えてお風呂場に行くと、既に男性のお年寄りが数人集まっている。みんな歩いて来てるみたいだ。車イスの人は誰もいない。

介護員をみると、みんな同じ、白のTシャツに白の短パンを履いている。雅也は、彩乃に

「介護員の方は、みんな同じTシャツに短パンなんですね?」というと、

「そうなのよ、社長の方針でね!それじゃー、利用者さん(お年寄りのこと)の服を脱ぐお手伝いをしてね!」と彩乃が言う。

利用者さんが服を脱いだら、入浴室へ向かう。入浴室は、20畳程のプールに似た感じである。シャワーをざっと掛けた後、僕と、彩乃とで利用者さんを挟んでゆっくり浴槽に入る。
「あー、気持ちいいなー!」利用者さんが言い、満足そうである。浴槽のお湯は膝上くらいまであり、そこは座って入浴する所だ。

浴室は湿気で蒸し暑く、汗は流れるし、シャワーを使うので飛び散ったお湯が自分に跳ね返り、あっという間に雅也はびしょびしょになった。もう自分の仕事で、精一杯である。

雅也は彩乃のやり方を見ようと、背中を向けて利用者さんを洗っている彩乃を見ると、あることに気が付いた。これだけ濡れてTシャツが肌に張り付いているのに、ブラの線がないのである。

「どう?うまく出来てる?」と言って、体ごとこちらを向いて話しかける彩乃を見て、雅也はビックリしてしまった。Tシャツが肌に張り付き胸の形や乳首まで透けて見えるのだ。DかEカップくらいだろうか。今まで気が付かなかったが、
彩乃のスタイルはとても色っぽい。雅也は、言葉が出ず、暫くの間目が胸に釘付けになってしまった。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ