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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第13章 襲われて…

ちゅく…



「ンう…」



志桜さんはあたしの唇を塞いだ。



何度も食むようなキスを繰り返して、



それから舌を絡ませてくる。



ちゅく、ちゅく…



「は、ぁ…ンう…ふっ…」



繋がったままキスをするの、好き。



気持ちいいだけじゃない。



幸せだから…



「…優依」



志桜さんが唇を離して、あたしをじっと見つめる。



嬉しい…



なんて、幸せ…



「志桜さん、好きよ。あなたのことが好きなの。あたしの全部、あなたのものよ。あたしの人生も、あなたのもの…」



志桜さんは困った顔をする。



そして、あたしの唇に何度も軽いキスを落としながら、



ささやく。



「困った子だなあ」



ちゅっ…



「悠樹といれば寂しい思いをしないのに」



ちゅっ…ちゅく…



「ふ、あ…志桜さん…」



「僕の人生も、君のものだ。君が望むなら、僕の全部、あげるよ」



ドキッ…



「ほ、んと…?」



「本当だ。優依…」



「ん…」



志桜さんはちょっと悲しげな顔をしてる。



だけど、口元は笑っている。



「志桜さん…」



「優依、僕の子供を産んでくれる?」



ドクン…



「あ…もちろんよ…あたし、志桜さんの子、ほしい…あなたの子を産みたい」



あなたの生きる証がほしい。



これからもずっと、



あなたの血が、残っていけるように。







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