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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第15章 嫁修業

「結婚など絶対に駄目だ!」



あたしと志桜さんは、おじさまに反対された。



まわりには三坂さんは使用人の人たちがいたけど、



おじさまは容赦なくあたしたちを怒鳴りつける。



「一体、いつの間にお前たちがそんなことに…」



おじさまはグーの手で怒りの表情をしてる。



すごく怖い。



「ごめんなさ…」



「優依!お前は情けでここに置いてやってるんだ。お前はここから出て嫁に行く立場だ。それなのに、この家の当主となる者の嫁など、許さんぞ!」



こ、こわいよ~。



何も言えないあたしに代わって志桜さんが話をしてくれる。



「僕の気持ちは変わりません。優依以外の女と結婚するつもりはありません」



「志桜!お前は!親に逆らうのか!」



「僕の人生です。あなたに指図されたくない」



「この!誰のおかげで…」



今にも殴りかかってきそうな勢いに、あたしはハラハラした。



だけど志桜さんは堂々としてる。



「もちろん、優依にはこの家に相応しい女になってもらいます」



え…?



「優依が誰にも劣らない令嬢になればいい話だ。僕が躾けますからご心配なく」



ドクン…



「し、つけ…?」



あたしが見上げると志桜さんはニヤッと笑った。



こ、こわい…



「ふんっ!そんなことができるのか?優依は親の躾もされてないのだぞ?」



ズキ…



そうだよね…



あたし、まともに両親に躾されてない。





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