テキストサイズ

甘い鎖~縛られて溶かされる~

第1章 初めて…

晃くん…



いつも明るくて、あたしに優しくしてくれるクラスメート。



まだデートもしたことないのに。



キスだって、したことなかったのに。



あたしのファーストキスが…



胸が熱くなり、涙がこぼれる。



すると、志桜さんがあたしの涙を舐めるように、頬に舌を這わせた。



「ん…いや」



「優依、泣きたければ泣いていいんだよ。叫びたければいくらでも叫べばいい。どうせ、誰もここには来ない」



いやだ。



あたし、どうなっちゃうの…?



「志桜、さん…お願い、もうやめて」



彼の目をじっと見つめて、懇願する。



だけど、それを聞き入れてくれるなんて期待はもうしていない。



だって彼は、とてもうれしそうに笑うんだもの。



「優依、怖がらないで。これからもっとキモチイイことしてあげる」



ビクッと肩が震えた。



イヤ…



イヤだ…



「いや…あ、あっ!」






ストーリーメニュー

TOPTOPへ