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私の意地悪執事様

第9章 後悔…

「やあ、待っていたよ」

そこに立っていたのは、拓海さんだった。

メイドも知らなかったようで、目を白黒させ、口をパクパクさせている。
おそらく私も同じ顔だろう。

「恋人と再会したっていうのに、一言も話さないの?」

「拓海さん…なの?」

彼はクスクス笑いながら

「俺の顔、忘れた?」 と言って、私の顔を覗き込んできた。

私は涙をボロボロ溢しながら、拓海さんに抱きついた。

「お、お取り込み中、失礼しますが、柏木さんはどうしてこんな所におられるのです? 執事は辞めたのじゃあ…」

訳がわからなくなったメイドが聞いている。 私も知りたかった。 お見合いの相手は?

「ああ、その事でしたら、お嬢様のお見合いの相手が私です」


ええ~~~!?


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