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私の意地悪執事様

第10章 私の意地悪旦那様

「え… ちょっと待って! 訳がわからない!」

「どこがわからないの?」

「もう全部よ! 拓海さんはいきなり辞めていなくなるし、いきなりお見合い相手だとか言うし…」

「杏里は馬鹿だなぁ。一から説明しないとわからないの?」


ムカっ 分かる訳ないでしょ!!


「執事を辞めたのは、杏里と結婚するため」

???

「お父様から聞いてないの? 俺、声かけられたんだよ。杏里の婚約者にふさわしいって」

「う、嘘でしょ…」

「嘘だったら俺、今ここにいないよ?」


そう言って、懐かしい意地悪な顔でニヤニヤと笑う。

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