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お酒とオールバックに溺れる夜

第24章 第24酒 -決別。そして、雪解けの味-

未亜ちゃんは俯いて
必死で泣くのを堪えている。

「純は、あの日

戻って来なかったの!?」

「...あれから

一度も会っていません...」

私は、眩暈がした。
なんて、まどろっこしいのか!

お互いに好きあってるのは
傍から見ても
一目瞭然なのに。

当の本人たちだけが
見えていないなんて。

私は
散々振り回してしまった
未亜ちゃんに、

最初で最後のプレゼントを
あげることにした。

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