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春夏秋冬

第111章 わたし

裏切り壊したの

だれ?

捨てたあなた


捨てられた


わたし


悲惨な結末


予感なんてない
悪寒だけならある


冷えたコーヒー
ぶちまけた床



泣きながら
拭いたの

わたし



あなたは
風のように消えた

前から居なかったように


不自然に
自然に


泣き止まない雨
止まらない感情


生温かい身体
冷めた涙


抜けた言葉
拾い上げた
あなたのネクタイ


ハサミできるしか
復讐できない
無様な


わたし

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