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春夏秋冬

第64章 太陽と月

月は太陽に恋をした

真っ暗な空に
美しい光を放っている

太陽が沈みかけた
その時

月は
うっすら…姿をあらわし

太陽に
微笑んだ

太陽は
月のことが気になり
たまらなく愛おしく
たまらなく手に入れたい
寄り添いたいと願った


月は
真っ暗な空を照らす
希望のような…
優しく包む
母のような

太陽の神々しい光
月には無い
明るさに
静かに目を閉じ願った



会いたい。と


叶わぬ恋でも
心に燃える炎までは
消えたりしない


何年も…何万年も…

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