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春夏秋冬

第78章 夜があけたら

夜があけたら
君はいなくなる
柔らかな肌
優しい呼吸

窓の外は夜明け前の小雨

僕の息が君の肩にかかる
もっと側にいたい
もっと側で生きていたい

窓の外は秋の雨

揺れる外洋樹
揺れる僕の鼓動

朝がきたら
また
忙しい日常に
身を委ね
君と僕は



また

違う日々を過ごす


夜があけないように
そっと君を隠したい


離れたく無い

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