テキストサイズ

春夏秋冬

第94章 愛してますか

街中歩いて
誤魔化して
同じ色に染まり
空を見上げて
泣いた

誰も知らない
私の言葉
胸に広がる
罪悪感と消失感

分岐点なんてなく
ただ
みんなと同じ仕草
同じ色

泣いて
誰かにすがりたくても
消えて行く
感情の涙


黙って
耐えて

騙されながら生きる日々


街中歩いて
帰る場所なんてなくて

お母さん
あなたは
愛してましたか?


わたし…の事を


聞けずに
消えない
言葉が
ただ
脳内リピート

愛されなかった
愛して欲しかった

今日も
いくあてなく
歩き
眠りにつく

ストーリーメニュー

TOPTOPへ