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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第5章 狼の受難

要side

「なぁ、お前俺に興味ないだろ?」

「え?まさか!
お仕えするご主人様に興味を持たず
他に何に興味を持つんですか?」

「じゃぁ俺の年は?」

「………24?」

「15だよボケ!」

「俺の誕生日は?」

「………………12月…?」

「4月25日だよ!」

「俺の好物は?」

「えぇと…海老フライ!」

「違うっ!オムライス……」

「なんか、悲しくなってきた
なぁ...
そんなに俺に興味ないのか?」

「だって
要様のお顔を眺めているだけで、
側でお仕え出来るだけで
 
毎日幸せな気分になれますから
 
それ以上
望むことなんて
何もございません。」

………
ふんっ//

まぁ
今回は許してやるか。

けどな、仕えてる主人のことくらい
ちゃんと調べて覚えとけよ!

なんとなく
複雑でこそばゆい要様なのでした。

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