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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第1章 女神降臨

コンコン
「ご主人様、夏目様のご到着です。」

「入りなさい」

「萩野夏目です。今日からお世話になります。
 死ぬ気でお世話させていただきます。
 宜しくお願いしっ……」

私は、思わず息を飲みました。

朝日を浴びながら
窓際に立つご主人様が

ゆっくりと振り返って
私を
その視線で捉えたとき

矢を放たれたかのように
私の身体は硬直し

眼光鋭い眼差しから
目を一瞬もそらすことができず

ただただ、
その瞳に捕えられ
一瞬で魅せられてしまいました。

だって、
そこには

今世紀史上類をみない
絶世の美女が
微笑んでいたのですから。

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