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ゆがんでるね

第1章 検査

博士はデスク前の椅子に腰かけて、向かいの丸椅子に座らせた僕の話を頷きながら聞いていた。
博士は知的で魅力的な女性で、白衣を着て、眼鏡をかけていた。
足を組んで、何やらカルテに複雑な文字や数字を書き込んでいた。
そして、僕にいくつか質問をした後に
「うん…あなたの話を聞く限り、見えない宇宙人に寄生されている可能性が…あることが、否定できなくもない…と言えるわ」
と言って、キャビネットからビーカーと、いくつかの試薬を取り出し、僕の唾液を採取したり、採血をした。
また、「薬を出しておくわ」と言って、ロエ星人の影響が強いときに使用するものとして、カプセル入りの経口薬を処方してくれた。
カプセルは紫色で、記号が打ってあった。

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