
邪恋の爪痕と片恋の彼
第2章 ペアグラス
「はぁ――――…なんか…軽くパニックだわぁ…」
「俺もです。境井さん、アナル処女だったとは!百戦錬磨かと思ってました」
「はあ!?ふざけるな――――…誰が百戦錬磨だ!それは真壁!お前だろ!――――いっ!て!」
軽くディスられてムキになって声を張り上げた――――腰にビキッと鈍痛が走る。
「ほら、安静に――――…初体験の後なんですから、ね?」
――――ね?じゃ、ね――――よ!
「しかし――――昨日の境井さん…凄く可愛かったですよ?それなりに気持ち良さそうでしたし、素質はありますよ?」
「///は?何の…素質だよ――――つ~か、なんで…まだ居るんだよ…帰れよ」
俺は、動くのも面倒でベッドに潜りまだ、居座る真壁を見上げる。
――――つ~か、ちゃっかりコーヒー作って飲んでるし…まぁ、インスタントだから誰でもつくれるが…キッチン勝手に使うなよ!
