
邪恋の爪痕と片恋の彼
第13章 けじめと荒療治
「――――野田…ありがとうな……」
「野田先輩――――…ありがとうございました」
隣いた真壁が墓石に深々と頭を下げる――――。
「真壁――――?」
「俺……頑張ります…頑張りますから……」
――――///頑張りますって……真壁?
ポロっ――――と…我慢していた涙が頬を流れた…。
「///境井さん?」
「///――――あっ、あ…やだ…なぁ…笑顔でけじめをつけようと思ってたのに……恥ずかしいなぃ…」
俺はネックレスをグッと握り…瞳から流れる涙を拭う。
「――――……、これ――――…ありがとうな…、でも……これは…、俺には必要ない……」
俺は手にしていたネックレスを墓石の前に置くと…一歩下がった。
「――――境井さん…」
その行動に驚いたのか…真壁は俺を見つめる。
