テキストサイズ

邪恋の爪痕と片恋の彼

第13章 けじめと荒療治


「さって…と、綺麗な別れも済んだことですし!これからど~しますか?境井さん」



墓参りを済ませ寺を出る頃に真壁は俺の隣で爽やかに頬笑む。



――――///こらこら…むやみやたらにその笑顔を振り撒くな…



「あ~…帰る」


「は?帰るんですか?!これから、いい感じになるんじゃないんでか俺たち!」



「///バッ――――バカ!大声で!つ~か、まだ…やることあるんだよ!」



俺は足早に駅を目指す――――。



野田の実家は都心からだいぶ離れていたし…来る時も何度か乗り継ぎをしなければならず、こう言うのが得意ではない俺にとっては精神的に疲れる。


「――――今度来るときは…車だな…」


「あっ、いいですねドライブ!車出しますよ!」



――――真壁…車持ってたのかよ…だったら今日も……って!ダメじゃん俺!ガッツリ真壁に甘えようとしてる!!?







ストーリーメニュー

TOPTOPへ