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可愛くなりたい。

第5章 ~あの頃~

進級してから数日。

休日に私は美姫の誕生日プレゼントを買うためにショッピングモールに来ていた。

美姫はキティちゃんが好きだから
キティちゃんの物にしようかな。

私が、
キティちゃんグッズを見ていると…

……?!

美姫??

私の目線の先には美姫達と男がいた。

あの男の人達誰だろう?

うちの中学にはいないよね…

私は思いきって話し掛けてみる事にした。
「美姫~」

私が走りながらそう呼ぶと、
美姫は振り向いた。

「あ、柚那だ!偶然♪」

「お~可愛い柚那チャン♪」

「今日も可愛いねぇ」

美姫達は口々に言う。

「もう、みんなやめてよ!」

私がそう言うと、
男の人が、
「ねぇ~美姫の友達?」

「そうだよ、可愛いでしょ?」
と、美姫が返事すると、
男の人は微妙な顔して

「う、うん。可愛い。」

「でしょお?」

美姫達はキャッキャと騒ぐ。

なんか男の人の反応気になる。

やっぱ、話し掛けない方が良かったかな?

そう思った私は、
「あ、じゃあ私そろそろ行く」
と言い、すぐ近くの店に入った


店からそーっと覗くと美姫がこっちを睨んでいた。

え?!

なんで睨んでるの??

考えてるうちに美姫は他の場所へ移動していた。

今のは…
きっと気のせいだ。

美姫が私を睨むわけがない。



でも私はちょっと明日学校に行くのが怖かった。

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