可愛くなりたい。
第5章 ~あの頃~
今日はドアには何も無かった。
一安心。
イモムシ落とされたらたまんない
…
無い。
私の机が無い。
「そういえばさぁ、さっきトイレに汚い机あったよねぇ。」
「あぁ、あったあった。もしかしてさぁ柚那のじゃない?」
「うわぁ、だったらやだぁ」
と、美姫達が喋りだした。
絶対美姫達の仕業でしょ。
とりあえず私はトイレに行った。
あった。
トイレの個室の中に私の机があった。
机の上にはビショビショの教科書が置いてあった。
教科書は、
使える状態じゃなかった。
私は机を掴み教室へ向かう。
周囲からの視線が痛い。
やっと教室に着くと、
「え~何あの汚い机。」
「近寄らないでほしい」
ブーイングがうるさい。
私の席には
椅子だけが置いてあった。
椅子を見ると、牛乳。
牛乳好きだな…
これ3回目。
椅子が腐るし。
と思いながら私は椅子を拭いた。
こうして私は、教科書が使えなくて、授業の前に全教科の先生に謝りに行った。
先生には忘れ物って事にしてるから本当に忘れ物女王になりそう…