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もう一度、君に会えたら

第2章 反則

僕が歌うと、センパイは手拍子をくれる。
間奏の合間には、「うまいね」とか、「いい歌詞ね」とか褒めてくれる。

僕は、目の前にある広いベッドを意識しないようにしながら、センパイに歌ってほしいナンバーを入力した。

心待ちにしていた曲をセンパイが歌う。

でだしは、まあ、平常心で聴けた。
僕の知ってる可愛い声、いい音程とリズム感。

サビに入って、僕は。


変身した。

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