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もう一度、君に会えたら

第2章 反則

「開けますよ?」

ドアを押し、座りこむセンパイの前に僕もかがむ。

「センパイ、もう一度、言いますね?」

もうバラしちゃったから、あとは何度でも言えるだろと思ったのに、いざ本人を前にすると
喉がククッと震える。

それでも、伝われと願いをこめて
うつむくセンパイに声をかけた。

「センパイ、こっち見て…。
僕の言うこと、聞いてください」

おずっと顔をあげるセンパイを見つめて

はぁっ、可愛いっ…。

瞳に吸いこまれる。。


あ、、ダメだ。
頭がはたらかない。。

だけど、もうあとには引けない。
引きたくもない。

「センパイを、…好き

とっても好き…」

もっと感動させるような告白をしたかったのに
僕の口から出るのは、なんて単純な言葉。

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