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もう一度、君に会えたら

第9章 交歓3

「雪ちゃん、雪ちゃん。
好きだよ…好き、すごく」

全力疾走のあとのような息切れのなか、
引きぬいた僕は
横たわる彼女の髪をとく。

そして、なんだか照れくさくなっちゃって

大切にしたい彼女に
僕はとんでもないことをしちゃったんじゃないかって

いまさら、罪悪感のような。

彼女の顔を見られずに、目を閉じて
彼女のしとやかな髪を撫でつづけた。


「吾郎くん」

名前を呼ばれて、目を開けて

微笑む彼女は、僕にキス。
だから、僕も返す。

チュッ、チャプ…

何度か吸いあげて、ねっとりと舐め

熱い舌が動きまわって
聞こえだす、その音、、

発動する、男の中心。

君に会えた僕は、、
君への好きが止まらない……。


次第に深くなるキスに
時間を忘れて。

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