❇️片暉の残照❇️
第6章 植物園と銀の狼
「あっ、いや――――これは…」
「まっ、1ヶ所の花の植え替えだ…王族様が“ご愛用”でいきなりで来なければ、楽な仕事だ!」
左目のことを説明しようとしたが、先輩たちの話題は植物園へと向いた。
そして、よく見ると――――馬車の荷台には植え替え用の植物たちが沢山の積まれていた。
「///こんなに――――植え替えるんですか?」
いろんな植物に囲まれ私は目を輝かせた!
「バラ――――…も、こんなに種類を?」
「一応…どのくらい踏み荒らしたか分からないからな――――…しっかし、罰当たりだよな?酔っぱらってたのか?王族様にしたら…あそこは昼夜とわず、社交の場だからな」
「――――社交の…場?植物園ですよね?」
私は、いきなりで馬車に詰め込まれ驚いたが、行き先が行ってみたい植物園だということにテンションが上がった!
しかし、先輩方は眉にシワを寄せてうつむく。