
❇️片暉の残照❇️
第12章 お茶会と緊張の挨拶
その頃――――…
自室で寝酒を手に部屋に飾られたバラの“ティアラ”を見つめ頬笑むレンティスの姿があった。
幼い頃に盛られた毒の後遺症でか――――…著しく成長スピードが衰えた時期があったため…その姿は齢43にして…30代前半の若々しい見た目を保っていた。
その姿と思考は時折…彼の中でバランス崩す。
その都度、部屋に飾られてた“ティアラ”に何度も救われ……彼は突然消えた“ティアラ”の開発者である女性を思い出す――――。
レンティスは手にする寝酒に“ティアラ”の花びらを1枚浮かべる。
「――――今日も…大丈夫…///ありがとう…“ティナ”…」
そう呟くと…レンティスは花びらの浮いた寝酒を口にした。
