
❇️片暉の残照❇️
第12章 お茶会と緊張の挨拶
「俺は――――ロミの側にいないといけないんだ…今日は王も参加する…大きな晩餐会だ……仕事だ」
仕事――――…と、言うお兄様の疲れた表情に少し心配になる。
「大丈夫だ――――…そんな顔をするな、全く会えない訳じゃないし…楽しんだらいい」
「――――はい…お兄様も頑張って!」
お兄様の手を握り元気を注入すると、お兄様はニッコリ微笑んでくれた。
「さっ、晩餐会のエスコートはお父様に取られてしまったが…ここは俺にエスコートさせてくれるかい?」
お兄様は紳士的に手を引いて歩き出した。
「///ありがとうございます!お兄様」
私は手を引かれお茶会の会場へと足を踏み入れた。
