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「王様――――…頭をおあげください！王宮罫引やサンドラ様の護衛の方々に助けられたとテイスも申しおりました！

テイスが無事に帰り笑って…生きているだけで――――…感謝でございます！」



ハジロ公爵とローラは手と手を取り合い…うんうん…と、うなずきながら寄り添った。



「――――それと…ハジロ公爵に聞きたいのだが…

その…テイス嬢は……このバラの産みの親――――ティアナ・マグナではないか？」



円卓の上にソッと置かれたバラに――――…一同の視線は釘付けとなった…。




「――――…レンティス…王…？」



唐突に切り出されたテイスの母親の名に…ハジロ公爵はグッと体を固くした。