❇️片暉の残照❇️
第18章 疑念の春
純白のドレスはニコルを雪の妖精のように輝かせ、キロも白いタキシードに緊張した表情だったけどカッコ良く見えた。
二人はこれからも私のお付きを続けてくれると言うが――――…
職場でイチャイチャしないことを願う。
と、――――そんなことを思っていたが、結婚式が終わって日常業務に戻ると…仕事に手を抜かない二人の姿勢は崩れず…
「テイス様――――…午後には王宮マナーの講師様がいらっしゃいますのでソレまでには戻ります」
「――――あ…はぁ~ぃ…、王宮マナーって…難しいよね…」
「そう言わずに――――、今日はお茶会のマナーだそうです」
執事のキロはこの数ヵ月で背が一気に伸びて…かなり見上げないと目線が合わなくなった。それと、剣業も習っているのか体も大きくなった気がする…。
「――――キロって…何歳だっけ…成長期?」
「ん?19になりますよ?
成長期って――――…あっ!寝る前に牛の乳を飲むようになってから///グングン背が伸びた気がします!」