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❇️片暉の残照❇️

第19章 赤と青の欲望


「は?!けっ怪我とか関係ないんじゃないのか!?お家のため――――とか!こ、高位の貴族との間に…よ、よき子をなすとか!高位同士…気が合うとか!――――そ、そんなことよりも!傷があるから品位に欠けるとか!そんなことは俺は、俺は――――思ったことない!ハジロ公爵嬢は可愛い!眼帯が有ろうが無かろうが!可愛いし綺麗な髪とか瞳とか俺は誰よりも王位継承者の許嫁リスト上位だと――――思ってる!」


コーテルは立ちあがりテイスがどれだけ可愛いか熱弁した!



「///あっ…へへへ///ありがとうございます」



「――――!?////あっぐっぁぁぁぁぁ!/////////////」



我に返ったコーテルは、見る見るうちに顔を真っ赤にして「わぁぁぁぁぁぁあ!」と、叫んでロミの公務室から勢いよく出ていった!


「……おいおい、お前の義弟はなんとも可愛らしい反応を見せて出ていったなぁ~」


「フフフ、本当に初々しい――――、成人する前は…義母レミの操り人形だったからな…」


“操り人形”と言う言葉に…テイスは晩餐会でコーテルが口にした母との間にあるわだかまりを感じた。



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