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子犬、拾いました!

第2章 夏祭り

陽太くんが家に来て、一週間になった。
生活費も入れてくれる約束だから、私としても大助かりなルームシェアだ。

陽太くんは夜、警備の仕事をしているみたいだから、私が仕事から帰ったら、満面の笑みで出迎えてくれる。

「おかえり、瑠菜さん!」

「ただいま~」


スマホを片手に何やら嬉しそうな顔をしている。

「ねぇ、もうすぐ夏祭りがあるんだって!花火も上がるよ! 瑠菜さん一緒に行こうよ」

「ああ、それなら家のベランダから見えるよ。7階だから」

「え… ベランダから見てるの?」

「? そうだよ?」


だって私、彼氏もいないし、一人で花火大会はハードル高過ぎるもん。


「今年はお祭り行こう!二人で!」

「…私と二人で本当に良いの?」

「うん。瑠菜さんと二人が良い!」


可愛い弟の天使発言は断る訳にもいきません。


「わかった。行こうか」

「やった!! 浴衣着ようね」

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