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子犬、拾いました!

第3章 雨降りの日

「喜んでもらえて良かった」

陽太くんが心底嬉しそうに傘を眺めているのを見て、私まで嬉しくなる。

「でもしばらく雨降らないよね… 早く使いたいのに」

今度はふくれている。本当陽太くんは表情がコロコロ変わって、見ていて飽きない。

「またそのうち降るよ。 気に入ってもらえて嬉しいよ」





そして、天気予報通り、数日晴天が続いていた。

「良い天気だね」

「ほんと、ギラギラ」

今日は休日なので、趣味の編み物に没頭していた。

「せっかく良い天気なんだから、陽太くん、どこか行ってきたら?」

「やだ。せっかく瑠菜さんがいるんだから家にいる」


こういう発言は本当にキュンとくる。


「あ!! 瑠菜さん、外見て!!」



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